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四国の高知県内にある霊場

お遍路さんで巡る四国八十八ヶ所、続いては四国の高知県内にある霊場です。高知県には八十八ヶ所のうち24番から39番までの札所があります。

土佐最初の霊場である24番目の札所は「最御崎寺」(ほつみさきじ)です。通称「東寺」と呼ばれています。ちなみに26番の「金剛頂寺」を「西寺」と呼んでいます。寺の下には「御蔵洞」があります。ここは弘法大師が虚空蔵求聞持法の悟りを開いたとされる場所です。この地から今までの「教海」という名から「空海」と名乗るようになったそうです。宗派は真言宗豊山派、御本尊は虚空蔵菩薩です。

25番は「津照寺」(しんしょうじ)です。その昔土佐藩主である山内一豊が船で嵐に遭遇して遭難しそうになったそうです。そのときに突然一人の僧がきて、船の舵をとって救ってくれたそうです。衣からつたる水跡を追って行くと津照寺の本堂につながっていたそうです。本堂を覗いたら地蔵菩薩が濡れていたことから御本尊が救ってくれたという言い伝えがあります。そのためこの寺の御本尊である「延命地蔵菩薩」を「舵取り地蔵」とも呼ぶそうです。宗派は真言宗豊山派です。

26番は「金剛頂寺」です。
この金剛頂寺(こんごうちょうじ)にある宝物殿には密教道具、旅壇具、仏像など多くのものが保管されています。お寺の境内には弘法大師が中国の唐から持ち帰ったとされる白壇樹が植えられています。御本尊の薬師如来は弘法大師が刻んだものです。宗派は真言宗豊山派です。

27番は「神峯寺」(こうのみねじ)です。このお寺は急な山道を登らなければいけない山上にありました。四国八十八ヶ所の中でも屈指の難所とされていました。ここには土佐の名水100選に選ばれている「神峯の水」という霊水が湧き出ています。お遍路の道中で疲れた喉を癒してくれます。宗派は真言宗豊山派、御本尊は十一面観世音菩薩です。

28番は「大日寺」(だいにちじ)です。徳島県にも同じ名前の寺がありますが、こちらは高知県香南市にある大日寺です。空海が楠に爪で薬師如来像を彫って寺を復興させたとされています。これは首から上の病にも効くとされています。宗派は真言宗智山派、御本尊は大日如来です。

29番は「国分寺」(こくぶんじ)です。このお寺には「酒絶ち地蔵」があります。その昔夫の酒をやめさせたいと妻が願ったら叶ったことから地蔵につけられた名前です。空海が毘沙門天を刻んで安置したのが、この寺の奥の院です。宗派は真言宗智山派、御本尊は千手観世音菩薩です。

30番は「善楽寺」(ぜんらくじ)です。この寺は安楽寺と65年間も札所30番を巡って争いを続けていました。最終的には安楽寺を30番札所の奥の院とすることで話しがまとまりました。宗派は真言宗豊山派、御本尊は阿弥陀如来です。

31番は「竹林寺」(ちくりんじ)です。四国八十八ヶ所巡りの札所の中で唯一「文殊菩薩」を御本尊にもつお寺です。「文殊菩薩」は知恵の仏様として有名な仏様で日本最古の貴重なものです。宗派は真言宗智山派です。

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衣装と用品

それでは四国八十八ヶ所をお遍路する場合、どのような服装で何を持っていけばいいのでしょうか。四国の街を歩いていると、お遍路さんの格好をした人をよく見かけます。

遍路さんの衣装は、まず頭に「遍路笠」と呼ばれる「かさ」をかぶります。八十八ヶ所も巡るのですから、その間の気候に対応するために必要です。雨や暑さをしのぐことができます。「遍路笠」には弘法大師に因んだ文字が入っています。

遍路用品の中で最も重要な杖、「金剛杖」と言います。杖は大師様を表していて、常に一緒に行動しているという意味があります。ですから宿などに到着した際は、一番最初に杖を洗って清めなければなりません。清めたあとは床の間などに立てかけるようにします。杖は「橋を渡るときはつかないこと。」という決まりごとがあります。これは弘法大師が昔巡錫したときに、橋の下で一夜を過ごしたことがあるためだと言われています。

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次に身につける衣装は「白衣」になります。「はくえ」といい、お遍路さんを行う際の正装となります。この白衣の上から「輪げさ」を首からかけます。お坊さんが身につける法衣を簡略したもので、寺院を参拝しる際はこの「輪げさ」をかけるのがマナーです。ずれないように「輪げさ止め」を使って首の後ろで固定します。

手には「手甲」をはめて、足には「脚絆」をはきます。「山谷袋」と呼ばれる布製の袋を肩からかけます。かばんなので、貴重品などの持ち物を入れることができます。お手洗いに行くときは、この山谷袋の中に輪げさや数珠などを入れて人に預けましょう。不浄な場所にこれらを持ち込まないことになっています。

信仰の旅

「四国八十八ヶ所巡り」とは一言でいうと「弘法大師」が修行した跡をたどる信仰の旅ということになります。そしてそれは「お遍路さん」と呼ばれる独特のスタイルで行うものということです。

「四国八十八ヶ所霊場」は815年の平安時代初期に開創されたと言われています。弘法大師の信仰が世の中に広まって高まるに連れて巡拝者の数もどんどん増えていきました。そしてこの四国八十八ヶ所霊場が今のような形で整備されたのは、室町時代に入ってからのことでした。

そして江戸時代には遂にこれらの「四国八十八ヶ所巡り」について書かれた書物も発刊されました。代表的なものとして遍路のガイド本として「四国遍路指南」、「四国遍礼霊場記」などがあります。これらは弘法大師が開祖した仏教の真言宗の僧侶によって書かれました。

江戸時代の中期には一般庶民の間でも「四国八十八ヶ所巡り」と呼び一生のお参りとして人気が高まりました。当時はこれに対して感謝の意を表して「お陰参り」とも呼ばれました。こうして四国遍路は一般庶民の間でも一大イベントとなり、その他の伊勢神宮参拝や百観音霊場巡りなどと肩を並べるほど有名になりました。

日本では昔から自然の中に宿っている神様を崇拝する傾向にあります。特に人が立ち入らないような辺境や深い山の中、海原、森林の奥などが人々の信仰の対象となってきました。これらの神秘的な場所で静かに瞑想をしたり修業したりすることが活発に行われるようになってきました。これが後に一般庶民の間に「遍路」として広まって行くのです。

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「四国八十八ヶ所巡り」のお遍路の仕方は、四国の八十八ヶ所を巡ることです。

八十八ヶ所の札所に到着したらまず、本堂と大師堂を参拝します。その後は宗派によって若干違いがありますが、決められているやり方で般若心経などを読みます。その後納札を納めます。

次に「納経」と呼ばれる一連の所作を行います。巡礼をする際には納経帳を持参して、境内の中の納経所にて札番印や宝印や寺号印などの3種類の朱印をもらいます。朱印は納経帳だけではなく、掛け軸や身につけている白衣などに押してもらうことができます。さらに本尊を表す梵字や本尊の名前、寺の名前を墨で書いてもらうことができます。

「スタンプラリー」の感覚でこれらを集めるために四国巡礼を行っている人もいます。閏年は特に人気があり、閏年に逆打ちで遍路を行うと2倍の御利益があるという話があったり、弘法大師とすれ違うことができるという話があったりするためです。

四国巡礼ではこうして八十八ヶ所全てを廻りきることができると、「結願」となります。そしてその後、弘法大師が開いた真言宗の総本山である金剛峯寺がある高野山の奥の院を参拝すると「満願成就」することになります。

空海は62歳のときにこの高野山の奥の院で座禅を組んで手に大日如来の印を組み、永遠の悟りの世界へ入りました。そのため今でも高野山の奥の院で生き続けていると信じられています。奥の院には、上杉謙信や景勝、織田信長、明智光秀など様々な人の墓石や供養塔が置かれています。由緒正しき場所、聖地なのです。

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四国八十八ヶ所

「四国八十八ヶ所」とは、弘法大師の名号として知られる平安時代に活躍した僧侶の「空海」にゆかりのある場所を指しています。

その名の通り、その場所は四国に八十八ヶ所あり札所が設けられています。「八十八ヶ所」と略して呼ばれたり、「四国霊場」と呼ばれたりすることもあります。元は信仰を目的としてこの四国八十八ヶ所を巡拝するようになりました。これを「四国遍路」とか「四国巡礼」と言います。

当初は僧侶が信仰目的で始めた四国遍路ですが、江戸時代頃には庶民の間にも広がり始めました。信仰目的、修行目的の僧侶に加えて伝染病にかかった人、罪を犯した人など故郷にいられなくなった人が四国遍路を行っていました。病が治るかも知れない期待や罪悪感から罪が消えるのではないかという期待を抱いていたとも考えられます。

この四国遍路を行う人を「お遍路さん」と呼びます。八十八ヶ所を全て回るとその総距離は1200km-1400kmにも及びます。一般的には徒歩で40日程度かけて回ります。

今は旅行会社が多くのツアーを出していますから観光バスあるいは自分車で回ると10日程度かかります。自転車で回る人もいますが、遠回りルートになってしまうため徒歩より若干距離が増えてしまいます。遍路をする場合、順番通りに回らなければならないことはありません。それぞれの行程や移動手段などにもよって変わってきます。

順番通りに回ることは「順打ち」と言います。順番と逆に回ることは「逆打ち」と言います。そして順番に関係なく回ることを「乱れ打ち」と言います。これら八十八ヶ所を1回の旅で全て回ることを「通し打ち」、何回かの旅に分けて回ることを「区切り打ち」と言います。

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